「これは、美禄紋ですか?」
少し前に、ある女性からそう尋ねられた。鑑定士として長年活動しているが、「美禄紋(びろくもん)」という言葉は初めて耳にするものだった。「どんな相ですか?」と尋ね返したものの、詳しいことは分からず、その場では明確な回答をすることができなかった。

そこで、帰宅後、様々な資料を調べ、ようやく美禄紋について理解することができた。しかし、その情報は非常に少なく、まさに幻の相と言えるほど、希少な存在であることが分かった。
今回は、その謎に包まれた美禄紋について、詳しく解説していく。
美禄紋とは、相談者の話によると、知能線と運命線が二等辺となり、生命線が下のラインとなる二等辺三角形の形になる紋のことらしい。
手持ちの手相に関する書籍を調べたものの、美禄紋に関する記述は見当たらなかった。
インターネットで検索しても、言及している人は非常に少なく、中国語のサイトが多くヒットした。

中国語のサイトを詳しく調べてみると、三角紋が現れる位置によって、美禄紋と呼ばれる場合があることが分かった。
そもそも「美禄」という言葉には、どのような意味があるのだろうか?調べてみると、主に二つの意味があることが分かった。
良い給料
(漢書の食貨志に由来する)酒の美称
さらに深く調べていくと、故事ことわざ辞典に、以下の記述があった。
酒は天の美禄
【読み】 さけはてんのびろく
【意味】 酒は天の美禄とは、酒は天からの有り難い贈り物だという、酒を褒め称えていう言葉。
【注釈】 「禄」とは役人の報酬のことで、上から下に賜るものという意味があり、そこから「美禄」は酒の美称となった。『漢書・食貨志』に見える言葉。
故事ことわざ辞典
美禄=良い給料という意味から、美禄紋を持つ人は、経済的に非常に恵まれる成功相の一つであると言えるだろう。
特に、生命線を構成要素とする紋である点が重要であり、心身ともに充実し、豊かで繁栄し、長寿となる、非常に縁起の良い吉相とされている。
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