2023年9月、ファッション評論家としても知られるタレントのピーコさん(本名:杉浦和己)が、廃用症候群による多臓器不全で亡くなりました。享年79歳。横浜市出身で、双子の弟であるおすぎさんとともに「おすぎとピーコ」として一世を風靡した彼の死は、多くの人々に衝撃を与えましたが、その晩年には驚きの出来事が幾つもありました。

ピーコさんが最後にメディアに姿を見せたのは2021年末のこと。以降は表舞台から姿を消していました。しかし、2023年3月下旬、ピーコさんが行方不明になったと週刊女性が報じ、近隣住民たちは騒然としました。「警察がピーコさんの居場所を尋ねに来た」と証言する住民もおり、その時点でピーコさんの消息が完全に途絶えていました。
ピーコさんの自宅は、弟のおすぎさんが相続した横浜市内のマンションで、彼一人が暮らしていました。
だが、晩年は生活環境が荒れ、ゴミが溜まっている状態だったといいます。管理人が代理人弁護士の許可を得て部屋に入ると、テレビやエアコンがつけっぱなしで、生活感の欠片すら感じられなかったそうです。

二人の兄弟は2021年頃から同居を再開しましたが、状況は厳しいものでした。おすぎさんは認知症の初期段階にあり、ピーコさんも記憶力の低下に悩まされていました。喧嘩が絶えず、ついにはピーコさんが「今すぐ出ていけ」とおすぎさんを追い出す事態にまで発展。おすぎさんは警察に保護されることも多くなり、2022年2月には近隣の高齢者施設に入居することになりました。それ以来、ピーコさんは再び一人暮らしを続けることになったのです。
さらに衝撃的だったのは、2023年3月25日、ピーコさんが万引きの現行犯で逮捕されたことです。店側は以前からピーコさんの行動を不審に思っていたものの、有名人であることもあり目を瞑っていました。しかし、繰り返される万引き行為に対し、ついに警察に通報せざるを得なくなったといいます。逮捕時、ピーコさんは「クレジットカードで支払った」と主張しましたが、実際にはカードは使用停止になっていたため、その言葉は虚しく響きました。

逮捕後、ピーコさんは釈放され、自宅には戻らず、そのまま高齢者施設に入所しました。彼が自宅を離れた理由には、行政の担当者と代理人弁護士が話し合い、ピーコさんが一人で生活するのは難しいと判断されたことが背景にあります。
おすぎさんとピーコさんの晩年の衝突は、二人にとっても精神的に大きな負担でした。おすぎさんは施設の職員の支えを受けて生活を再建しようとしていましたが、一方のピーコさんは心身ともに不安定な日々を送っていました。認知症が進行し、ピーコさんはかつての弟の存在すら正確に認識できなくなっていました。取材に対しても「おすぎはもう死んだ」と語っていたこともあり、その言葉に現実感はなく、周囲を困惑させました。

実はピーコさんは、過去にも大きな病を経験していました。1989年にはメラノーマ(悪性黒色腫)の診断を受け、左目を摘出しています。それ以来、彼のトレードマークとなった黄色い眼鏡は、失った視力をカバーするためのものでした。しかし、年齢を重ねるごとに体力も衰え、周囲とのコミュニケーションが減少する中で、孤独感が深まっていったようです。
晩年のピーコさんには、もはや身寄りと呼べる人はほとんどいませんでした。かつては弟と共に多くのテレビ番組で活躍し、華やかな生活を送っていた彼が、最期を迎える頃には、認知症や病気の影響で周囲との接点も減り、助けを求めることも難しかったのかもしれません。
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