2023年度後期のNHK連続テレビ小説『ブギウギ』のヒロインを務める趣里さんについて、その壮絶な半生と彼女が歩んできた波乱万丈の道のりをお話しします。彼女が語る「死んだ方がマシだと思った」という言葉に隠された過去とは一体何だったのでしょうか?どうぞ最後までお付き合いください。
趣里さんは、父・水谷豊さんと母・伊藤蘭さんという、日本を代表する芸能一家に生まれました。しかし、その華やかな背景が彼女にとって常にプラスであったわけではありません。朝ドラヒロインの座を掴むまでの道のりは決して順風満帆ではなく、数々の困難が彼女を待ち受けていました。

趣里さんは、4歳からクラシックバレエを始め、その才能を早くから発揮しました。中学卒業後、ロンドンの名門バレエ学校へ留学し、この道で生きていくと決心していました。
しかし、慣れない海外生活は彼女にとって大きな試練となり、ホームシックに悩まされる日々が続きました。
そんな彼女に突如として訪れた悲劇は、アキレス腱断裂と足首の疲労骨折という大怪我でした。この怪我によって、彼女はバレエの道を諦めざるを得なくなり、帰国を余儀なくされました。日本に戻ってからも、彼女は大学に通いながらリハビリを続けていましたが、医師から「以前のようには踊れない」と告げられ、夢を絶たれた彼女は深い絶望に沈んでしまいます。
趣里さんはその時の心境を「これからどうしたらいいのだろうかという絶望しかなく、死んだ方がマシだと思っていました」と振り返っています。将来への不安と、留学まで支援してくれた両親への申し訳なさから、一時は引きこもりのような状態に陥ってしまったと言います。
しかし、そんな彼女を救ったのは、両親の「趣里らしく生きてほしい」という励ましの言葉でした。彼女はその言葉に支えられ、次第に元気を取り戻していきます。
そして、新たな道として女優業に挑戦することを決意しました。大学で演劇の歴史や身体表現を学びながら、演技学校にも通い始め、そこで演技の面白さに目覚めた彼女は、本格的に女優を志すようになりました。
2011年には、テレビドラマ『3年B組金八先生ファイナル』で女優デビューを果たしました。しかし、無名の俳優に囲まれながら小さな劇場で演技を磨く日々が続き、収入も少なく、節約を余儀なくされる生活が続きました。

2013年、趣里さんに大きな転機が訪れます。イケメン俳優の田島涼さんとの交際が報じられたのです。しかし、この恋愛が彼女にとっては波乱を呼ぶものでした。田島さんは舞台出演中に寝坊をしてしまい、その結果、事務所を解雇されることになりました。これに激怒した水谷豊さんは、趣里さんを実家に連れ戻し、二人の交際は終わりを迎えました。
この出来事をきっかけに、趣里さんは「親の名前には一切頼らない」という強い覚悟を持つようになりました。何年かかっても、自分の実力だけで売れる女優になるという決意を胸に、彼女は努力を続けました。そして、その努力が実を結び、2016年の朝ドラ『とと姉ちゃん』で注目を集め、以後も多くのドラマで活躍するようになりました。
特に2018年の主演映画『生きてるだけで、愛。』では、ヌードシーンにも挑戦し、その演技が高く評価され、日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞しました。

そして、2023年にはついに念願の朝ドラヒロインの座を掴み取った趣里さん。『ブギウギ』のヒロインとして、その演技力と表現力で視聴者を魅了しています。彼女の壮絶な半生と、それを乗り越えてきた強さが、今の彼女の演技に深みを与えているのです。
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