昭和から平成にかけて、埼玉と東京で衝撃的な幼女連続殺人事件が起こりました。その犯人、宮崎勤は膨大な量のビデオテープを自室に保管していました。その中には、多くのアニメやドラマ、特撮のビデオが詰め込まれていましたが、特に注目すべきは、ウルトラセブン第12話「遊星より愛をこめて」の存在です。このサブタイトルを見て、驚愕するファンも少なくなかったでしょう。このエピソードは、長いウルトラシリーズの中でも唯一現在でも公開が見送られている封印作なのです。

この封印作がどのようにして流通しているのか、その謎は長年マニアの間で議論されてきました。宮崎事件が発生したのは1988年から1989年。当時、インターネットもメールもYouTubeもなく、マニアたちは友人や知人のツテを頼りに情報を集め、ビデオをダビングしてもらう努力を惜しまなかった時代でした。
それでも、ウルトラセブン第12話を所持していれば、他のマニアから羨望の眼差しを向けられました。
では、なぜウルトラセブン第12話は封印されてしまったのでしょうか。その経緯を説明する前に、この作品のストーリーを簡単に振り返ってみましょう。サブタイトル「遊星より愛をこめて」の通り、このエピソードの中心は地球人の女性と遊星人の男性との恋愛ストーリーです。このエピソードが初放送されたのは1967年12月17日で、脚本は佐々木守、監督は実相寺昭雄が務めました。

本作のヒロインは前作「ウルトラマン」で藤隊員を演じた桜井浩子が、アンヌ隊員の高校時代の友人・早苗として登場します。早苗には佐竹という婚約者がいますが、若い女性たちが突然倒れる事件が相次いで発生。一連の事件で倒れた女性たちは、同じデザインの腕時計を装着しており、原爆病に似た症状を示していました。
その腕時計の材質が地球には存在しない「スピリウム金属」と判明したことで、ウルトラ警備隊が出動します。
アンヌは早苗がその腕時計を装着していることに気づき、その出所を問いただします。早苗は佐竹からもらったと答えますが、佐竹の正体はスペル星人であり、故郷がステリウム爆弾の実験失敗で汚染されてしまったため、地球人の新鮮な血液を求めて飛来しました。物語のクライマックスでは、スペル星人が子供の血液の純度が高いことに気づき、子供を集めるイベントを開催しますが、ウルトラ警備隊に阻止され、最終的にはウルトラセブンにより倒されます。

スペル星人の外見と原爆病を思わせるエピソードが問題視され、封印作となりました。特に、スペル星人が「被爆星人」として掲載された小学館の「小学二年生」付録が物議を醸し、抗議活動が全国に広がりました。この結果、ウルトラセブン第12話は封印されることとなりました。
アンヌ役を演じた石見百合子さんも、この封印作について考えを述べています。彼女はこのエピソードが封印されて以降、長くその存在を知らなかったといいます。そして、封印された理由についても、あまりにも過敏な反応による偏見が影響していると感じています。実際、彼女は放射能の恐ろしさや平和について訴える内容であったと認識しており、封印されるべきではないと強く主張しています。
「ウルトラセブン」のデジタルリマスターが進行中であり、封印された第12話が含まれるかどうかは不明ですが、多くのファンや関係者がその解禁を願っています。
このエピソードが再び世に出る日が来るかどうか、今後の動向に注目です。
記事はまだ終了していません。次のページをクリックしてください
次のページ引用元:https://www.youtube.com/watch?v=ZAF7zu4zlw0,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]