道長の野心が生んだ名作、『源氏物語』の背後に隠されたドラマと陰謀。そして、その名作を生み出すために運命的な執筆依頼を受けた紫式部の内面に迫ります。
華やかな定子の宮廷生活を描いた『枕草子』は、宮中で大評判となりました。一条天皇も亡くなった定子がまだそこにいるようだと喜び、その生き生きとした描写に感嘆しました。しかし、君主がいつまでも故人を偲んでいては、政が立ち行かなくなります。何よりも、伊周が帝に取り入ろうと必死になっている中、宮中は複雑な権力闘争の渦中にありました。
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