女優、吉岡里帆。その卓越した演技力と、内に秘めた知性は、どこから来るのだろうか。その源泉を探るべく、彼女の家族に焦点を当て、芸術と平和への祈りに満ちた、その肖像を描き出したい。映像関係の会社を経営するカメラマンの父と、アパレル業界で働く母。二人は共に、美術、音楽、映画、本など、アーティスティックなものへの深い造詣を持つ。吉岡里帆の感性を育んだ、その家族の物語を紐解いていく。
吉岡家のリビングには、いつも何かしらの芸術作品があった。父が撮影した写真、母が選んだデザイナーズ服、そして、所狭しと並んだ本や漫画、写真集。
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