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「光る君へ」:なぜ道長は側室の子を称賛せず、実の子だけを露骨に優遇したのか?歴史の秘密を暴く
2024/08/08 告発

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平安時代、宮中での権力闘争や愛憎劇は、歴史に名を刻む数々の逸話を生みました。その中でも、藤原道長が正妻の子と側室の子に対してどのように接していたかは、多くの人々の関心を引きました。

道長と二人の妻

藤原道長は永延元年(987年)、左大臣源雅信の長女である正妻の倫子と、失脚した源高明の長女である側室の明子と結婚しました。倫子は天皇のひ孫にあたり、その血筋の高貴さは道長の権力基盤を強固にしました。一方、明子も天皇の孫であり、血筋では劣らないものの、父親が失脚したために正妻にはなれませんでした。道長は二人の妻を持つことで、宮廷社会での地位を一層強固なものにしました。

子供たちの舞

NHK大河ドラマ『光る君へ』の第29回「母として」では、道長の二人の妻が彼の屋敷である土御門殿で揃い踏みするシーンが描かれました。このシーンでは、倫子の子である田鶴(後の摂政太政大臣藤原頼通)と、明子の子である巌(後の右大臣藤原頼宗)が共に舞を披露しました。


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田鶴の舞に道長は「見事なものだな」と感心しましたが、巌の舞が始まると場の空気は一変し、観衆は巌に釘付けになりました。天皇から上位を伝えられた右大臣藤原顕光は「巌君の舞の師に従五位下の位を授ける」と告げました。このことに対して道長は、「田鶴、女院様のめでたき場であるぞ。泣くのはやめよ」といさめ、一条天皇と詮子に詫びました。

史実に基づく差別

長保3年(1001年)に行われた詮子の四十の賀でも、同様の場面が史実に記されています。頼通が「蘭陵王」を、頼宗が「納蘇利」をテーマに舞った際、頼宗の舞が称賛されたことに道長は腹を立てました。『小右記』には、「納蘇利の師を賞せらる、仍りて分怨する所と云々(納蘇利の師が称賛されたことで、道長は腹を立てた)」と記されています。


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正妻と側室の子供たちの運命

道長は正妻の倫子が産んだ子供たちを露骨に贔屓しました。頼通は関白太政大臣に、教通も同じく高位に就きました。一方で、明子の子供たちは右大臣にまで昇進した頼宗を除き、権大納言止まりでした。顕信は天皇の秘書官長に任命されようとしましたが、道長がその人事を断り、顕信はショックから出家しました。

また、娘たちの嫁ぎ先にも差がありました。倫子の娘たちは全員が天皇や東宮に嫁ぎ、正室となりましたが、明子の娘たちは親王の女御や天皇の孫に嫁ぐに留まりました。

こうした差別は当時の宮廷社会の常識であり、道長は正妻の子供たちを優遇することで家族内の争いを未然に防ごうとしたのです。

倫子への配慮

道長が正妻である倫子に頭が上がらなかった理由もまた興味深いです。寛弘5年(1008年)には、道長の長女の彰子が一条天皇との間に産んだ敦成親王の祝いが行われました。道長はその時、「私の娘として中宮はなかなかでいらっしゃる」と誇らしげに語りましたが、それを聞いた倫子は黙って席を立ち、自室に戻ってしまいました。

これは、倫子が自身の血筋と家族の貢献を忘れないようにと、道長に無言の主張を示したものでした。道長は末っ子の五男として生まれ、正妻の子であったものの、藤原氏は天皇の臣下で血は繋がっていませんでした。しかし、倫子は天皇のひ孫であり、その血筋の高さが道長の権力を支えたのです。

まとめ

『光る君へ』のさりげない場面は、藤原道長がいかにして宮廷内での地位を確立し、そのために家族内での序列を厳格に保とうとしたかを描いています。

正妻の子供たちと側室の子供たちの間に露骨な格差をつけることで、道長は家族内の争いを防ぎ、権力を維持しました。

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