日本のカーカルチャーの中で、暴走族(ボウソウゾク) はひときわ異彩を放つ存在だ。1970~90年代にかけて、暴走族たちは 独特な改造スタイル、集団での爆音ツーリング、派手なデザイン で日本中の道路を駆け抜けた。
彼らがこよなく愛したのが 70~80年代の旧車たち だ。特に 三菱ギャランΛ(ラムダ)、日産スカイライン C210、トヨタ マークII は暴走族の定番車として知られる。
では、なぜ暴走族は 二輪から四輪へと移行したのか? そして、なぜこれらの車種が特に選ばれたのか? この記事では、暴走族の歴史、その象徴となった旧車、そして現代に受け継がれる Kaido Racer(街道レーサー)文化 について深掘りしていく。

(1) 1970年代前半:暴走族の誕生
暴走族のルーツは 1950~60年代 に遡る。当時、日本の若者たちは アメリカのバイカーギャング(例:ヘルズ・エンジェルス) や ヤクザ組織(山口組など) に影響を受け、集団でバイクを改造し、爆音を響かせながら道路を疾走するようになった。
ホンダ、カワサキ、スズキ、ヤマハ のバイクをベースに、風防(ロケットカウル)を取り付けたり、直管マフラーで音を響かせるなどの改造が流行。 70年代後半になると、バイクではなくクルマに乗る暴走族が増え始める。
(2) 1980年代:四輪暴走族の黄金時代
1980年代に入ると、日本は空前のバブル経済を迎え、多くの若者が 安くなった中古のスポーツカー を手に入れられるようになった。
バイクよりもスピードが出せるし、仲間と一緒に乗れる という理由で、四輪暴走族が急増。 FR(後輪駆動)のスポーツカー が流行し、カスタムベースとして「スカイライン C210」「マークII」「ギャランΛ」などが選ばれるようになった。 当時の暴走族映画 『暴走列伝 単車の虎』 や漫画 『湘南爆走族』
などが影響を与え、四輪暴走族のスタイルが全国に広まった。
なぜ暴走族たちは 特定の旧車 にこだわったのか? ここでは、彼らが好んだ代表的な3台を紹介する。
(1) 三菱 ギャランΛ(ラムダ)
製造年:1976~1984年改造ポイント:オーバーフェンダー & ディープリムホイールロングノーズ & フロントスポイラー
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