大谷翔平が花巻東高校に在学していた頃、彼は「道の区のダルビッシュ」と呼ばれていました。その異名は、長身で右腕投手、速球を得意とする点などでダルビッシュと多くの共通点があったためです。実際、大谷が憧れていた選手の一人がダルビッシュでした。彼がプロに入ってからも、その影響は大きく、特に二人が所属した球団が同じ日本ハムファイターズであったことは、運命的な縁を感じさせます。

大谷は2023年WBCで、ダルビッシュとの共演に対して「個人的にはすごく特別なこと」と語り、少年時代からの憧れの存在である彼とのプレーを楽しみにしていました。また、大谷は「僕が一番野球が楽しかった時期の日本を引っ張ってきた投手」として、ダルビッシュへのリスペクトを口にしており、二人の間には深い敬意が存在しています。
一方、ダルビッシュは後輩へのサポートに積極的で、特に大谷翔平には多くのアドバイスを送っています。2016年には合同自主トレを行い、ダルビッシュは大谷にウエイトトレーニングの方法や食生活の重要性を伝授しました。これにより、大谷は体重が初めて100kgを超え、肉体改造が一気に進んだのです。ダルビッシュはSNSでも後輩選手に対して積極的にアドバイスを公開しており、大谷もその影響を大いに受けています。

さらに、ダルビッシュは「一年間、投打両方で出場するのは体力的にもすごい」と大谷を称賛しています。彼自身、投手としての疲労感を語る一方で、大谷がその負担を背負いながらも打者としても出場し続けていることに驚きと尊敬の念を抱いていることが伺えます。
しかし、2023年WBCにおいて、大谷翔平というスーパースターを擁しても解消できない日本代表の最大のウィークポイントが浮き彫りになりました。それは「抑え投手」の問題です。
大会の日程を考えると、先発投手は4、5人で回せる計算ですが、抑え投手の選定が難航しています。かつては「守護神・大谷」の案も浮上していましたが、エンゼルスのオーナー、アート・モレノ氏が球団売却を撤回した影響で、大谷の起用に制限がかかり、この案は消滅しました。
さらに、大谷のトレードが選択肢に浮上したことで、球団側が慎重な姿勢を取っていることもあり、抑えとしての起用は厳しい状況です。

その結果、新たに浮上したのがダルビッシュの抑え起用案です。栗山監督がニュース番組で「ダルビッシュに抑えを任せたい」と明かしており、ダルビッシュ自身も「何でもやります」という姿勢を見せています。しかし、これが本当に最適解なのかは疑問が残ります。ダルビッシュは2009年のWBC決勝戦で抑えとして登板しましたが、韓国に同点を許してしまい、チームは延長戦に突入するなどの経験もあるからです。

日本の抑え問題がクローズアップされる背景には、ライバル国の強力な抑え投手たちの存在があります。アメリカには「エアベンダー」の異名を持つデヴィン・ウィリアムズが、ドミニカ共和国には160km/hを超える剛速球を誇るカミロ・ドバルがいます。彼らと比べると、日本の抑え投手陣はやや見劣りするのが現実です。
楽天の松井裕樹は制球に不安があり、巨人の大勢はプロ入り1年目の経験しかありません。広島の栗林良吏にも不安が残り、ダルビッシュに全幅の信頼を寄せることも難しいのです。
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