私は西村静子、67歳。都内近郊の築40年を超える団地の一室で一人暮らしをしている。家賃は5万円強。毎月の国民年金は8万円。差し引きすれば残るのはわずかだ。
朝は安売りでまとめ買いしたインスタント味噌汁をすすり、昼はご飯と漬物、夜は豆腐やもやしを炒めただけの質素な食卓。冷暖房の効きづらいこの部屋に、40年住み続けている。
私は若い頃からスーパーのパートで働き続け、今も週に2〜3回、品出しの仕事をしている。段ボールを持ち上げるたびに腰がきしむ。指の関節は変形し、医師には「加齢性の関節症」と告げられた。湿布と痛み止め、それが私の治療だ。
そんなある日、一通の手紙が届いた。差出人は高校時代の親友、山根雅子。
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次のページ引用元:https://www.youtube.com/watch?v=VBmiJW-GiKY,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]