「最近、どうも集中できないし、爪もボロボロでさ…」
35歳のOL・沙織（さおり）は、オフィスのデスクにチョコレートとクッキーを常備していた。
昼食後にはコンビニのスイーツ、仕事帰りにはカフェでラテとケーキ。
「頑張った自分へのご褒美だから」と笑っていたが、ある日を境に身体が悲鳴をあげ始めた。
「お昼を食べたあとは、いつも会議中に舟を漕いでるんです…」
糖質の多い食事を摂ると、血糖値が急上昇し、それを下げるためにインスリンが大量に分泌される。
この“血糖値スパイク”によって、急激な眠気と集中力の低下が引き起こされるのだ。
沙織は、自分が“食べた後すぐに眠くなる体質”だと思っていた。
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