もし100年前の日本にタイムスリップしてしまったら、現在の日本語は通じるのでしょうか?昔の小説や新聞記事を読んでいて、今とは違う書き方や言葉遣いに違和感を覚えたことがあるかもしれません。言葉のルールや表現は時代と共に変わるもので、100年前の日本語と現在の日本語には大きな差があります。しかし、書き言葉の違いはさておき、話し言葉にはどのような違いがあるのでしょうか?
実は、100年前の日本人が使っていた日本語の話し方には、今とあまり大差がないと言われています。しかし、その時代特有の特徴や言い回しが存在しており、現代の私たちにとっては、興味深い違いを感じることができるでしょう。
昔の日本人の話し方は、録音された音声が残っていないため、正確にはわかりません。しかし、文学作品や歌舞伎、能などで使われていた言葉から、当時の話し言葉の一端を知ることができます。皆さんも、国語の授業で古文や昔の小説に触れた経験があるでしょう。例えば『竹取物語』や『枕草子』、さらには『方丈記』などを学んだことがある人が多いのではないでしょうか。

これらの古典文学は、非常に難解な言葉で書かれており、現代語に訳さなければ理解が難しいことが多いです。しかし、この難解な言葉は書き言葉として使われていただけで、日常会話では使われていなかったのです。少なくとも江戸時代までは、話し言葉と書き言葉にはかなりの違いがありました。
明治時代中期になると、話し言葉と書き言葉を統一しようという運動が始まりました。文明開化の時代、日本は西洋化を目指し、言葉もその流れに合わせて変わっていったのです。当時の知識人たちは、話し言葉と書き言葉が一緒になることを理想とし、山田美妙や二葉亭四迷といった作家たちが新しい文体で小説を執筆しました。これが「言文一致運動」として広まり、現代に近い日本語が形成されていったのです。
例えば、二葉亭四迷の『浮雲』では、「都合一つの真になった子を同じ見付けのうちより二人の若者が話しながら出て参った」といったように、口語体での表現が用いられています。
これにより、書き言葉と話し言葉の差が徐々に縮まり、今ではほとんど違いがなくなっています。

現在、私たちは日常会話で「です」「ます」といった敬語を使うのが一般的ですが、これが定着したのは明治時代以降のことです。
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