私は都内在住の30代主婦。在宅でWeb関係の仕事をしており、自宅のネット環境はまさに生命線だった。
数ヶ月前、家族で念願のマイホームに引っ越してきた。日当たりの良い庭付きの一軒家で、近隣住民との関係も最初は良好だった……ある“事件”が起きるまでは。
ことの発端は、ある晴れた夏の日。普段通り自宅で仕事をしていた私は、ネットの異常な遅さに頭を抱えていた。Wi-Fiが重く、資料のダウンロードすらままならない。夫は出勤中で、接続しているのは私のPCとスマホだけ。原因が思い当たらず、不思議に思いながらも、ふと窓の外を見た。
我が家の庭に、見知らぬ男子高校生が3人。まるでそこが公園かのようにくつろぎ、スマホを持って大声ではしゃいでいる。
「まさか……うちのWi-Fiを?」
試しにWi-Fiルーターの接続状況を確認すると、見慣れぬ端末が数台。私は呆れてものも言えなかった。

それでも、直接言いに行くのは少し気が引けた。怒鳴りつけるのも大人気ない。そこで私は――ある「作戦」を思いついた。
庭の様子がよく聞こえるように窓を少し開けて、彼らの会話を盗み聞きする。ちょうどゲームの対戦が白熱している様子だった。そこへ……“スイッチOFF”。
Wi-Fiの電源を切ってやった。
「うわっ!通信落ちた!」「俺のランク戦、最悪!」
悲鳴が上がるのを背に、私はルーターを5分後にON。そしてまたOFF。ちょうどゲームが盛り上がるタイミングで切ってやる。これを数回繰り返すと、彼らは明らかにソワソワし始め、ついにそのうちの一人がインターホンを鳴らしてきた。
「すみません、あの……Wi-Fi、つながりませんか?」

私はインターホン越しにこう答えた。
「ウチのWi-Fiがあなたたちに関係あるとは思えませんが?」
沈黙。高校生は気まずそうに目を逸らし、「す、すみません」と言って逃げていった。
これで終わるかと思った。しかし、問題はその背後にあった。
数日後、隣人の英子さん(40代後半)が我が家に乗り込んできた。
「ウチの子がWi-Fi使わせてもらえなくて困ってるんですけど!」
開いた口が塞がらなかった。なんと、あの高校生は英子さんの息子だったのだ。そしてさらに驚くことに、彼女は以前うちにお茶を飲みに来た際、Wi-Fiルーターのパスワードを撮影していたという。

「ウチ、ネット契約してなくて。ゲームだけのために高いお金払うのもねぇ。だから、ちょっと借りただけじゃないの。助け合いって大事でしょ?」
完全に開き直っていた。私は冷静に言った。
「助け合いなら、まずは一言断るのが常識です。これは“無断利用”です。しかも他人の家の回線にアクセスするのは、れっきとした“不正アクセス禁止法”違反ですよ」
英子さんは逆ギレしたが、私はすぐにパスワードを変更。そして念のため警察にも相談した。すると後日、驚くことが判明した。
英子さん、以前にも同じようなトラブルを起こし、地域で問題視されていたというのだ。しかも、夫との間でもトラブルが続き、ついに彼女は家庭内でも孤立。やがてご近所トラブルが続出し、ついに引っ越していった。
高校生の息子も、スマホやゲームを取り上げられ、学校でも居場所を失ったと聞く。
――あれから、我が家のWi-Fiは驚くほど快適になった。
便利な時代だからこそ、見えない“境界線”を守ることが大切だ。Wi-Fiの不正利用なんて、笑い話で済まされる時代ではない。
皆さんの周りにも、“無断でWi-Fi使ってくる人”がいるかもしれませんよ? ご注意を――。
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