七年間付き合い、ようやく結婚を迎えた私と彼――悠斗。彼はフリーランスのカメラマン、私は一般企業の事務職。生活は決して楽ではなかったが、彼の夢を信じ、共に歩むと決めていた。
結婚式の準備も、すべて私が率先して進めた。ドレスの試着から会場の装飾、ゲストの席順まで。夢見た結婚式に、一切の妥協は許さなかった。
そして迎えた当日。式場は満員、家族も友人も皆が祝福ムードで、私は涙をこらえるのに必死だった。
だが、地獄は突然訪れた。
スピーチの時間。司会者が「次は、新郎の友人からのスピーチです」と紹介し、現れたのは見知らぬ女性だった。場内がざわつく中、彼女はまっすぐ前に進み、マイクを握った。
「ごめんなさい。私は祝福のために来たのではありません。」
そう言い放った瞬間、空気が凍りついた。
「私は悠斗さんの元恋人です。そして今、彼の子を妊娠しています。
」
耳を疑った。次の瞬間、私は視界が揺れるのを感じた。
だが、さらに衝撃の「2秒後」。
会場後方から突然「バカヤロウッ!」という怒声が響いた。そして次の瞬間、その女性に向かって飛んできたのは――私の父の右ストレートだった。
「娘の人生を壊すつもりか!」
倒れこむ女性。場内は騒然。私は呆然とするしかなかった。
そんな中、ようやく我に返った悠斗が口を開いた。
「…ごめん、俺、間違ってた。あの人とは終わったはずだった。でも…でも彼女が妊娠したって言うから…」
まるで言い訳のような言葉。いや、言い訳だった。
「責任を取らなきゃいけないと思った。でも、君を捨てたわけじゃないんだ…」
――その時、私は悟った。この男は、私を守る覚悟など最初からなかったのだと。
私は式場を出た。意識を失い、目を覚ました時には実家のベッドの上だった。母の話では、私はショックで倒れ、救急搬送されたらしい。
しかし私は泣き寝入りする気などなかった。
翌日、私は兄に連絡した。兄は大手週刊誌の編集者。これまで数々の芸能人スキャンダルを暴いてきた。
「お願い。あの女と悠斗を、社会的に終わらせたい。」
兄は静かに頷いた。「わかった。証拠を集めて記事にする。お前が受けた侮辱、全国に知らしめてやる。」
数日後、兄の雑誌には「結婚式で元カノが乱入!裏切りの二股カメラマン」と見出しが躍った。ネットは炎上。顔こそモザイクがかけられていたが、すぐに悠斗の正体は特定された。
さらに調査により、元カノの妊娠は完全な嘘だったことが判明。過去にも同様の虚偽を繰り返していた「常習者」だったのだ。
そして悠斗から連絡が来た。「…お願いだ、助けてくれ。俺の電話番号も晒されて、仕事も失いかけてる。」
私は冷たく言い放った。
「私の人生を壊した報いを、これから一生味わって。」
そして電話を切った。
今、私は穏やかな生活を取り戻しつつある。結婚式は地獄だったが、それがきっかけで自分の人生を取り戻せたのだから、今では少し感謝すらしている。
人生は、何が起きるか分からない。だが、一つだけ確かなのは――
本当の裏切り者は、最も近くにいる者だということ。
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