結婚して三年。私は看護師として働く傍ら、家庭を大切に築いてきたつもりだった。夫も穏やかで優しく、休日には一緒に出かけ、手をつないで歩くような仲だった。
――少し前までは。
ここ数ヶ月、夫の態度が急変した。目も合わせない、会話もない。食卓につけばスマホを弄り、私の作った料理にも手を付けない。休日も「仕事だ」と言って出かけ、帰宅は深夜。まるで私は家政婦のような存在に成り下がった。
最初は仕事のストレスかと思った。でも、違和感が日々積もっていく中、ついに夫の誕生日を迎えた。私は有休を取り、朝から部屋を飾りつけ、彼の好物をすべて手作りした。だが夜、帰ってきた夫はただ一言、「疲れてるんだ」と言って自室へ。料理に目もくれず、プレゼントすら無視した。
私は、泣いた。

次の日、私は決意した。冷たくされ続けた私が、冷たくし返して何が悪い? 愛情を求めても、応えがないなら、こちらも「他人」になるだけだ。
私は夫を観察し、彼の不審な行動の裏を探った。やがて、夫のスマホから浮気の証拠が見つかった。女と楽しそうに写る写真、ホテルの予約メール、そして――私の料理を「不味い」と嘲笑うLINE。
その瞬間、愛情は完全に冷めた。

それから私は、夫に冷たく接することにした。彼の食事は作らず、洗濯もしない。会話は最低限。生活費も催促しなかった。彼が私にしてきたことを、淡々と返した。
そして三ヶ月後。私の誕生日。夫は花束とプレゼントを持ち、「やり直そう」と言ってきた。だが私は、冷たい目で彼を見つめ、こう呟いた。
「浮気相手とは別れたの?」
夫の顔が真っ青になった。その場に崩れ落ち、「もう終わったんだ、全部過ちだった」と弁明を始めた。
私は彼に封筒を差し出した。そこには、ホテルの領収書、ラブホテルで撮った写真、女とのLINEのスクリーンショットが入っていた。
「これ、弁護士に渡してあるから」
夫は泣き崩れ、「離婚だけはやめてくれ。生活費も払うし、謝罪もする」とすがってきた。

でも私は、もう戻らない。
「あなたは、私を裏切った。謝って済むなら、警察はいらない」
そう言って、私は部屋を出た。すでに契約していた別のマンションへ移動する準備も終えていた。離婚届にも判を押していた。
数日後、夫の両親と話し合いの場を設けた。義母は「うちの子が悪かった。離婚だけは…」と泣きついてきたが、私は証拠の写真を無言で突き出した。
その時の義母の顔が変わった。「…これが、本当にうちの息子?」と震える声で呟いた。
夫はその場で土下座し、「本当に後悔している」と泣き崩れた。
だが、もう遅い。
私は静かに言った。「私の時間も、心も、もう戻らないのです」
それから私は、淡々と慰謝料と未払いの生活費を請求。浮気相手にも同様の請求を行った。
そして今。私は一人で新しい暮らしを始めている。寂しさは、ある。でも、何よりも「心を大切にされる」日々が、ここにある。
夫は会社を辞め、どこかに引っ越したらしい。共通の知人によれば、浮気相手にも捨てられ、孤独な日々を送っているとか。
人生は選択の連続だ。私は、自分の心を守る選択をした。それは、後悔していない。
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