深夜、家の中で普段とは違う物音が聞こえてきた。少しの間、寝室で静かに耳を澄ませていた私だが、どうしても気になって階段を上がり、二階に向かった。その時、娘・ひまりの部屋から出てきた夫と出くわした。
「あなた、こんなところで何をしているの?」驚きの表情を浮かべながら私が声をかけると、夫は少し動揺していた。
「物音がしたから、ひまりの部屋に入ってみたんだ。怖い夢を見て泣いていたから、慰めていたんだよ。」夫はそう説明したが、何とも不自然だった。いつもは父親を避ける年頃の娘が、急に父親に慰められるだろうか?その説明にはどうしても納得がいかなかった。

翌日から、夫がひまりの部屋に訪れる回数が増えていることに気づいた。寝かしつけるためとはいえ、毎晩のように娘の部屋に行くのは何かおかしいと思った。
そこで、私はひまりにも聞いてみることにしたが、ひまりは「お父さんが来てくれると落ち着く」と言って、特に嫌がる様子は見せなかった。しかし、娘の顔色が悪くなっていることに気づいた。
ひまりは、朝になるといつも寝不足で、ぼんやりしていることが多くなり、体型にも変化が見られた。ウエストが少しふっくらして、シャツやスカートがきつくなったようだ。

夫に対して、何度も尋ねてみたが、彼は娘が「寝不足だから一緒にいてほしい」と頼んでくると言い訳をしていた。これまで娘の体調や精神的な変化を見過ごしてきたことを反省し、私は夫に対して注意深く問い詰めることにした。
そんな時、娘が突然「もう我慢できない」と言い出した。その言葉に私はショックを受け、すぐに事情を聞くことにした。
ひまりは泣きながらすべてを打ち明けてくれた。「お父さんが、夜中に私の部屋に来て一緒に寝るように言うんだ。最初は嫌だったけど、お父さんに『言うことを聞かないなら、母さんと離婚する』って脅された。だから、仕方なく従ったんだ。」ひまりの目からは涙がこぼれ、私の心は完全に凍りついた。

その翌日、私は学校からの電話を受け取った。養護教諭からだった。「ひまりさんが、先日の身体測定で帯状疱疹が出ているのを確認しました。これがストレスによるものではないかと心配しています。」電話の向こうで、先生の声が緊迫していた。
その直後、夫が電話を切った後に私に言った。「あれは間違い電話だよ。」と軽く笑ってごまかす夫。しかし、私はもうこのままではいられなかった。何かおかしいと感じ、再度学校に電話をかけ、ひまりの状態について確認した。
学校の養護教諭が話してくれたことを聞き、私はすぐにひまりに確認した。すると、彼女は震える声で、「お母さん、私、もう限界だよ。」と言った。どうしても耐えられなくなり、すべてを告白してくれたのだ。
その瞬間、私はすべてを理解した。ひまりが感じていたストレスと、父親の無理強いが彼女の体調を悪化させていたこと。夫は、自分の望む通りに娘を支配しようとしていたのだ。

私は夫に向かって、冷静に言った。「あなたとは、もう一緒に暮らせない。ひまりが受けた苦しみを、私は許すことはできません。」その言葉を聞いた夫は、突然泣き崩れ、懇願した。「ごめん、ひまりを傷つけたくなかったんだ。」しかし、私の決意は揺るがなかった。
その後、私は弁護士を通じて離婚を進め、最終的にひまりの親権を私が勝ち取った。夫は、子供への不適切な行動が認められ、慰謝料を支払うこととなった。
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