パソコンの画面をグッと拡大してみると、細かな粒がぎっしり詰まっているのが見えます。その粒は、赤、緑、青の三色。この三つこそが「光の三原色」と呼ばれる色であり、すべての色の基本です。赤と緑を混ぜれば黄色に、青と赤を混ぜれば赤紫に、そしてこの三色をすべて混ぜると、なんと白色になるのです。

これはなぜか? それは人間の目の仕組みに深く関係しています。私たちの網膜には、赤・緑・青の光に反応する三種類の細胞が存在し、それぞれが光の情報をキャッチして脳へ伝えます。この三種類のセンサーで、世界のあらゆる色を“再構成”して見ているのです。
では、植物の葉がなぜ緑に見えるのか? それは葉緑素が赤と青の光を吸収し、緑の光だけを反射するためです。つまり、私たちが見ている緑色は、植物が「使っていない」光、言い換えれば“余った光”なのです。
同じ理屈で、海の深くにある赤い海藻も説明できます。深海には赤い光が届かず、青や緑の光だけが残るため、それを吸収し、反射しない赤い光だけが残って目に届く。だから赤く見えるのです。
ここで登場するのが「補色」という概念。例えば、しばらく水色の丸を見つめたあとに白い壁を見たら、ふわっと赤が浮かび上がることがあります。これは水色(=青と緑の光)を長時間見続けた目が疲れて、反応していなかった赤の感覚細胞が“目覚める”現象。補色とは、混ぜ合わせると白になる色同士の関係を指し、目の錯覚やデザイン理論にも応用されています。
さらに、印刷の世界では「色の三原色」――シアン、マゼンタ、イエローが主役になります。これらはそれぞれ赤、緑、青を吸収する性質を持ち、混ぜれば混ぜるほど光を吸収して、最終的には黒になります。この吸収の理屈を理解すると、絵の具を混ぜたときに何色になるかも予測できるのです。

例えば、黄色(青を吸収)とシアン(赤を吸収)を混ぜると、残るのは緑の光。だから混色すると緑になります。同じように、シアンとマゼンタを混ぜると青に、マゼンタと黄色を混ぜると赤に見える。すべてが理屈で説明できるのです。
そして私たちの身近にある色――バナナの黄色も理屈で理解できます。バナナの皮は赤と緑の光を反射し、青を吸収します。赤と緑が混ざった色、それが黄色です。
つまり、バナナが黄色く見えるのは、青の光だけを吸収しているから。
このように「色」は感覚ではなく、理屈。理屈がわかれば、世界の見え方がガラリと変わります。植物の緑も、海藻の赤も、バナナの黄色も、すべて光の吸収と反射という物理現象で説明できるのです。
中学入試でも、こういった色の知識は読み取り問題として登場します。表面だけの暗記ではなく、仕組みや理屈を理解することが、確かな得点力につながります。ぜひ、「なぜ?」の疑問を大切に、目からウロコが落ちるような理科の世界を楽しんでください。
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